第三の歯の疾患
こんにちは👽
近年、虫歯・歯周病に続く第三の歯の疾患として国内外で注目されている疾患があります‼️
その第三の疾患とは、“Tooth Wear”トゥースウェアと呼ばれ、
咬耗(歯と歯の接触によるすり減り)や摩耗(歯以外の物理的な方法・手段によるすり減り)
そして歯の酸蝕です💡
残存歯数が増加している現代歯科事情において代表的な歯の疾患です。
今回は歯の酸蝕についてお話します。
🔶内因性の主な要因🔶
逆流性食道炎や摂食障害による持続的な嘔吐
これは強酸の胃酸の影響です。
主に嘔吐物と接触しやすい上の前歯や奥歯の裏側が多く溶解すると言われています。
🔶外因性の主な要因🔶
酸性飲食物の過剰摂取が主流と考えられています。
他に職業による酸性ガスの吸引はありますが、近年では前にあげた酸性飲食物の過剰摂取による
酸蝕症が多いそうです。
エナメル質が溶け出すphの値は5.5です。
ペットボトルの販売の普及により、好きな飲み物を持ち歩けたり、水分補給の推奨により
酸性飲料を飲む機会が増え、酸蝕症のリスクは高くなっています⬆️
また、柑橘系の果実やドレッシング等もエナメル質が溶け出す値を下回ります。
酸性飲食物を摂取してもすぐに歯が溶けないのは、唾液の役割である緩衝能により中和されたり、唾液に含まれるミネラル成分によりエナメル質を補修されたりしているからです😀
酸蝕症は生活習慣から発症する疾患ですが、酸蝕症を防ぐため、酸の入った飲食物を全く口にしないということは不可能です💦
摂取方法を考え、意識することで予防できます。
少しずつ長時間に渡って食べたり飲んだりすることはリスクが高くなりますので、
時間を決めてご飲食することをお勧めします。
千代田区神保町 KAZ矯正歯科
担当:衛生士
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